義肢・装具とは

金属支柱付き短下肢装具の製作について

 

1.採寸
採寸は脚の輪郭を描くだけでなく、装具製作に必要な寸法を計測します。


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032.採寸修正
採寸結果から、このままの情報、輪郭線だけでは装具を製作することはできません。
装具の後方に半月という支柱を配置します。装具の金属支柱を加工するときは仰向けで採寸したのに対して、後方から(うつ伏せの状態で)行います。
まず、トレース用紙の裏に採寸で得られた輪郭を描き写します。そして、金属支柱を曲げ加工するときの想定図を描きます。想定図は脚の輪郭から数ミリ離して、継手部分は床面に対して平行になるように、支柱の厚さを考慮しながら描きます。
主な支柱部品は、あぶみ(足板)、足継手、膝継手、半月材になります。

043.金属支柱の曲げ加工
ハッカーという道具を使って、支柱部品を曲げ加工します。
足継手および膝継手の軸芯が平行になるように、なおかつ内側と外側の中心軸が一致するように配慮しながら曲げ加工と組み立てを行います。
この作業は装着者の脚形状(輪郭)に沿うように行いますので、まさに職人技と言えるでしょう。

05 靴の製作
金属製下肢装具に組み付ける靴を製作します。

4.靴型の修正
採寸データをもとに既製の靴型に皮革を貼って修正します。
足部の変形が顕著な場合は、靴型から製作します。

 


5.靴のアッパー部分の製作
靴の上部を製作します。金属製下肢装具の処方の大半は前足部が広く開口する、外科開きと呼ばれる仕様の靴を製作します。このような靴を『整形靴』と呼びます。

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6.組み立て
曲げ加工した金属支柱、靴、カフバンドを組み立てます。
靴は健側と患側の高さが一致するように、あぶみ分の高さを補正して取り付けます。

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11完成した金属製下肢装具は片麻痺などのリハビリ訓練などに活用されます。

 

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