義肢・装具とは

インソール(中敷き)の製作について

靴の中敷きの事をインソールといいます。インソールは足の様々な問題に対して活用される装具のひとつです。
本来ならば、オーダーメイドの靴の製作が検討されますが、簡易的に既製品靴を利用してインソールをオーダーメイドで
製作する事があります。 ここでは、インソールの製作過程について簡単に紹介いたします

お使いいただいている、あるいはお使いいただく予定の靴に入っているインソールと交換します。
症状や足の形状に合ったインソールを製作しますが、同時に様々な材料を組み合わせます。

フットプリンターと呼ばれている用具で、足の輪郭と、圧力が集中している所を採ります。

既製品靴を利用する場合は、予め靴に組み込まれているインソールの輪郭を描き写しておきます。
また、靴の容量をチェックし、どのくらいの厚さのインソールを入れる事ができるか検討しておきます。

トレッシャム(フットプリントとも呼ばれます)は、柔らかい発泡樹脂を箱につめたものです。
上から押えると、押しつぶされて、足跡や手形を簡単に採ることができます。

採取した足跡に石膏を流し込んで、“型”を作ります。

フットプリンターで採取した足裏の圧力の様子や、既製靴の中の形状を参考に、石膏型を削ったり、石膏を盛ったりします。
最後に、表面をきれいに慣らして、滑らかな状態を作ります。
最終的に完成した“型”を陽性モデルと呼びます。

疾患に対するアプローチに応じて、様々な材料を用意します。
主にEVAを主体とした、加熱成型ができる材料を採用しますが、部分的にゴム材料やシリコーンゴム、カーボン繊維などを使います。

用意した材料をバキュームプレスと呼ばれる機器で成型、接着してゆきます。
陽性モデルを置いて準備します。

バキュームプレスは真空ポンプと接続され、蓋を締めて枠内の空気を吸引する事によって、蓋に張ってあるゴムが引き込まれて内部の材料に圧力を加えることができる機器です。

材料は熱で柔らかくなって成型できるものを用います。

用意した材料を温めて成型し、接着する作業を繰り返します。

用意した材料の成型と接着が終了したら、余分部部を切り整え(トリミング)、靴に入れられるように不要な部分を削ります。

このような医療現場で処方されるインソールには様々な疾患に応じて、一人一人の方に合わせて製作されます。

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