病気や事故などによって手を失ってしまった人が使用する
「人工の手」のことです。
様々な部品で構成されていて、患者さんの必要に合わせて
製作されます。
部位による分類
義手は、切断した部位によって7つに分類できます。
例えば、
肩関節の部分で切断した人は肩義手
肘~肩の間で切断した人は上腕義手
肘関節の部分で切断した人は肘義手
肘~手首の間で切断した人は前腕義手
手関節の部分で切断した人は手義手
手先(指)を切断した人は手部義手や手指義手
を使用します。
(例)肘~肩の間で切断した人はこんな義手を使用します。 |
(例)肘~手首の間で切断した人はこんな義手を使用します。 |
(例)手先(指)を切断した人は、自分の残っている指に引っ掛けて使用する手指義手を使用します。
構造による分類
義手は、その構造によって大きく「装飾用義手」「作業用義手」「能動用義手」「筋電義手」の
4つに分類できます。
【装飾用義手】
外観の再現を目的とした義手です。
義手その
ものに動作を
行う機能はなく、肘を曲げたり指を動かしたりする動作は
反対側の手で行います。
【作業用義手】
外観的なことはあまり考えずに、
様々な作業をすることを目的に作られています。
作業に応じて手先具を変えることができます。
【能動用義手】
切断者の方が体や肩の動きを使って自分で操作し、手先
具を開閉できる義手です。
両手を切断した人や、職業的に両手の動きが必要な人が
使用します。
【筋電義手】
断端(切断した部分)に残った筋肉を動かすことで発生する
電気信号を利用して、関節を曲げたり物を掴んだりできる
ようにしたものです。