病気や事故などによって脚を失ってしまった人が使用
する
「人工の脚」のことです。
様々な部品で構成されていて、患者さんの必要に合わせて
製作されます。
部位による分類
義足を使用する人は脚のいずれかの部分で切断をしています。
切断した部位によって、使用される義足は異なります。
例えば、
股関節の部分で切断した人は股義足
太ももあたりで切断した人は大腿義足
膝関節の部分で切断した人は膝義足
膝~足首の間で切断した人は下腿義足
足首で切断した人は果義足/サイム義足
足先を切断した人は足根中足義足や足指義足
を使用します。
(例)大腿切断により大腿義足を使用する場合 |
(例)下腿切断により下腿義足を使用する場合 |
構造による分類
義足には、構造の違いによって「殻構造」と「骨格構造」という2タイプがあります。
最近は殻構造が減り、
骨格構造が主流になっています。
【殻構造】 プラスチックや木を削って脚の形にしたものです。 |
【骨格構造】 金属の支柱の上に、スポンジを被せています。 |
大腿義足の一例
大腿義足は、
・ソケット(切断した部分を収納する)…①
・膝継手(人工の膝関節)…②
・支柱…③
・足継手(人工の足関節)…④
・足部…⑤
によって構成されています。
下腿義足の一例
下腿義足は、
・ソケット(切断した部分を収納する)…①
・支柱…②
・足継手(人工の足関節)…③
・足部…④
によって構成されています。
大腿義足と下腿義足の一番の違いは、自分の膝が残っているかどうかです。
大腿義足を使用する人は自分の膝が残っていないので、義足そのものに膝の機能(曲げ伸ばしできる機能)を
持たせてあげる必要があります。